理化学研究所 宮城島独立主幹研究ユニット

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研究内容



葉緑体分裂因子の転写制御の解析

 FtsZタンパク質や分裂面決定因子であるMinDやMinEタンパク質は、そのタンパク質量(比)が変わると葉緑体分裂が異常になることが知られている。このことから、これらのタンパク質の量または量比は細胞内で厳密に制御されていると推測され、転写または翻訳レベルで制御されていると考えられる。しかし、これまでは分裂装置本体およびいくつかの近い役割の因子は同定されているが、葉緑体分裂関連遺伝子の転写制御因子や翻訳制御因子等を見つけるに至っていない。葉緑体分裂制御を理解する上で葉緑体分裂関連遺伝子の転写制御の知見は必要であると考え、本研究を進めている。
 
本研究は、葉緑体分裂制御機構の解明を目的としており、まず葉緑体分裂関連遺伝子の転写制御に関与するシス配列の決定とシス配列に結合するトランス因子の同定を行い、転写と葉緑体分裂の関係を明らかにしていく計画である。